<この20年間に学生世代の奨学金利用率は約3倍に拡大し、この世代の全体の3割近くが多額の借金を抱える状態に陥っている>
未婚化の進行の一因として、奨学金の利用増加があるのではないか。突拍子もない仮説に聞こえるかもしれないが、借金のある人との結婚には誰しも及び腰になるだろう。
「新婚早々、夫が消費者金融で200万円の借金を抱えていることが判明した。離婚できるか?」。
こんな相談事例が法律系の専門サイトで紹介されていたが、消費者金融を「日本学生支援機構」に変えたらどうだろう。
「新婚早々、夫が奨学金200万円を借りていることが分かった」。今時、こんなケースはザラだろう。それくらい、奨学金という名の借金を抱えている若者は増えている。
奨学金を借りている学生はどれほどで、全学生の何%か。以下の<表1>は、1998年と2017年のデータだ。
高等教育機関とは、大学、短大、高専、専修学校専門課程をさす。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/2020/10/14/data201014-chart01.jpg
この20年間で学生数は390万人から373万人に減っている。これは、短大生と専修学校生が減っているからだ。
4大生に限ったら、進学率の上昇により増えている。
奨学金利用者数は50万人から134万人に膨れ上がっている。全学生数に占める割合(利用率)は、1998年が12.8%、2017年が35.9%だ。
無利子(1種)と有利子(2種)の構成も変わっていて、以前は無利子が多かったが今では逆転している。
筆者が学生の頃は、奨学金利用率は1割ほどでその多くが無利子だったが、最近では学生の3人に1人が奨学金を借りていて、その6割が有利子だ。
20年間で奨学金の利用は増え、良くないことに有利子化(ローン化)も進んでいる。
これは学生の中での話であって、同世代全体で見たらそれほどの量ではないのでは、という疑問もあるだろう。だが、今となっては同世代の大半が高等教育機関に進学する。
18歳人口ベースの高等教育進学率(浪人込み)は、1998年で68.3%、2017年では80.3%にもなる(文科省『学校基本調査』)。
1998年では、同世代中の68.3%が高等教育機関の学生とみなせるので、<表1>の数値を使うと同世代ベースの奨学金利用率は以下のようになる。
・無利子 = 68.3×(39/390)= 6.8%
・有利子 = 68.3×(11/390)= 1.9%
なるほど、微々たるものと言えなくもない。しかし2017年では様相が変わっている。以下の図は、同世代中の学生比率、奨学金利用率を面積グラフで視覚化したものだ。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/2020/10/14/data201014-chart02.jpg
2017年では同世代の8割が学生で、29.1%が奨学金を借り、17.8%が有利子のローンまがいの借金をしていることが分かる。
同世代の3人に1人が奨学金を借りていて、在学中の借入総額で多いのは200~300万円ほどだ。結婚しようという相手が多額の借金を抱えていることなど、珍しくも何ともない。
当の若者もそれを知ってか、婚活イベントでは「奨学金、いくら借りてます?」が定番の質問だそうだ。
正直に話すと婚姻に至らないので借金を隠し、後でそれが発覚する。「新婚早々、夫が奨学金200万円を借りていることが分かった」。繰り返すが、こういうことはザラにあるはずだ。
若者の未来を広げるはずの奨学金が、実際は彼らをがんじがらめにし、果ては未婚化・少子化につながっているとしたら、何とも皮肉なことだ。
<図1>のグラフの通り、同世代ベースで見ても、奨学金を借りている人の率は高い。若者の3人に1人が数百万円の借金を背負っている。結婚の足かせにならないとは考えにくい。
高等教育の機会を多くの若者に開くのはいいが、借金を負わせることでそれを進めると、人の人生を狂わせると同時に、社会全体にとっても逆機能となる。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/3-223_1.php
舞田敏彦 教育社会学者。
1976年生まれ。東京学芸大学大学院博士課程修了。教育学博士。専攻は教育社会学、社会病理学、社会統計学。
公式ブログは「データえっせい」、著書に『教育の使命と実態 データから見た教育社会学試論』(武蔵野大学出版会)、
『教職教養らくらくマスター』(実務教育出版)、『データで読む 教育の論点』(晶文社)など。
https://www.newsweekjapan.jp/writer/maita/
前スレ ★1 10/14(水) 14:14 [影のたけし軍団★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1602652479/
>>5
今までは少子化でも大学進学率が高くなってきたから私立大学が延命出来た
逆にいうと必要無い者まで大学に進学し返済付き奨学金という莫大な借金を背負わされる事となった
つまり問題解決は簡単
・憲法にも記載の通り私学への補助を止める
・そのお金で国立大学の学費を安くするか、返済不要の奨学金を手厚くする
これで潰れる私立大学も出てくるだろう
しかし日本の学力を向上させるには産みの痛さだと思って欲しい
>>612
ちゃんと勉強するならともかく、無駄に大学行く奴が多すぎるわな
昔は日本の大学は「入るのは難しいけど出るのは簡単」と言われてたけど
今は入るのも簡単だからな。推薦・AO入学ばかりで高3生ですらわずかしか受験勉強してない。
10月や11月で受験終わるんだぜ。
無駄な私立大学の大学教授を食わせるために、高卒は恥と煽って
アホな文系は、貧乏なのに強迫観念に駆られて奨学金背負って大学にいってしまうのだろ?
でも地に足のついてるやつはそういう煽りに負けずに工業高校に真面目にいって学校の推薦で
大企業の工場とかに就職するよね
そういうのはもちろんいいんだけど、基本高卒はバカ
バカに思われたら一生損だから、みんな必死の大学通う。
上手く行くとか本気で思ったのバカじゃねえの?
本当に
馬鹿は高卒でさっさと社会に出た方がお互いの為だ
馬鹿な大学を既得権益として維持した罪は大きいと思う
その食い扶持のためにバカが借金して食わせてるもんな
教育の腐敗だろ
就職するために大学に行くなら就職して困らない技術知識を専門に厳しく教える
機関の方が絶対役に立つだろ
専門学校やん
現実の専門学校は三流大学すら受からないバカの吹き溜まりだからな。
専門学校の学費もバカ高くて奨学金という名のローン使うのが常態化してる
今の国立大学の授業料値上がりして、もう私立大学の文系に近づいてる
法人化が間違いだった
本当に日本を良くしたいなら人材育成のコストを惜しんではいけない
それなのに今は借金まみれにするって事だからな
そして少子化対策以前に結婚しなくなってる
そりゃ日本は没落するし、みんな殺伐とするよ
今にも将来にも希望が持てないんだから
借金の認識が低すぎると思う
優秀な学生には返済のいらない「奨学金」をもっと支給して欲しい
日本には優秀なリーダーが必要
欧米みたいに、金がないなら、一度社会人になって自分で金稼いで学費貯めてから大学入り直すようなの当たり前にすりゃいいんだよ。
レベル高い大学とかは政府が無償化してもいいと思うが、低レベル大学まで無償化してたら金が足りない。
私大の文系なんて8割いらぬわ
例えば司法試験合格者いない法学部とかありすぎ
医師国家試験合格者いない医学部ないだろ
今の司法試験は普通は法科大学院に行くのがデフォだけどね
それ言われたことあるw
入学初年度で13万だったとか言われても、今は国立の授業料で年間55万ぐらいと言ったら驚かれた
だとしたら年に十数万円、そんなに負担とも思えないが。
給料の安さが追撃をかける
団塊の世代や団塊ジュニアあたりまでは単に人口ボーナス期だから
学歴が高ければ収入に結びついただけで現代の若者は医師薬学などが
平均賃金を押し上げるだけで一般的な職業に関しては実は損してないか
そりやあ大手企業に勤められれば何の問題もない
今問題になってんのは中小零細企業やサービス
に行かざる得ない二流、三流文系学生や
早慶マーチクラスでも存在する落ちこぼれ学生が
借金返さない事だろ
頭がいいのに進学しないのは損失だとさえ考えてた時期があったが
壮大な誤りだったのかもしれない
むしろ自分らが祖父母以前の時代つまり旧制の時代なんて
村一番の金持ちのしかも跡取りくらいしか進学しなかったぐらい
それぐらいの進学率で十分なのでは
馬鹿なのに借金して馬鹿大学にいって、ブラック企業に就職してる
頭は良くない
それでろくな会社に就職できないとかじゃ破綻もするわ
転載元スレ https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1602694314/
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